Facebookユーザーは人口の3分の1!ベトナムでモバイル接触時間が急増

Facebookの調査によると、ベトナム国内のユーザー数は2016年3月に約3500万人に達し、人口9200万人のうち約3分の1が利用するまでになりました。このうち、2100万人はモバイル機器からアクセスしているユーザーとのこと(2015年12月時点)。急増する、ベトナムのモバイルユーザーの実態をご紹介します。

ホーチミン市女性のモバイル接触時間、3年で2倍以上に

インテージが2015年に実施した「アジア3都市のメディア接触時間」に関する調査では、バンコク(タイ)、ジャカルタ(インドネシア)、ホーチミン(ベトナム)での1日当たりのメディア接触時間について分析しています。
同調査によると、女性は全体的にテレビとの接触時間が長いのですが、2012年の調査結果との比較では、ホーチミン女性のテレビとの接触時間が0.3時間短縮した一方で、モバイルによるメディア接触時間が0.8時間増加し、2倍となっていることがわかりました。
モバイル機器の普及やソーシャルメディアの拡大などにより、これまでメディアの主役を務めてきたテレビにモバイルが追いついてきていることがうかがえます。
また、ホーチミンはほか2都市に比べテレビとの接触時間が短い一方で、パソコンの接触時間が1.2時間とほか2都市の約2倍。パソコン、モバイル機器などによる、インターネット経由でのメディア接触の機会が多いことが読み取れます。
ベトナムでは、街中のちょっとした場所や店に、必ずといっていいほどフリーWiFiが設置されています。日本でユーザーがWiFiに接続する際に求められるような、個人情報の入力といった面倒な登録作業の必要がなく、だれでもアクセス可能です。また、市街地では通信速度も満足いくレベルまで整備されています。
フリーWiFiを利用することで通信費の支出を抑えられ、比較的低所得の層や若者でもモバイルからアクセスしやすいこともモバイル接触時間の増加を後押ししていると考えられます。

アジア地域のFacebookユーザー伸び率は世界一

アジア地域で人気のあるソーシャルメディアには、通話アプリの「ワッツアップ(What’sapp)」やインスタグラムなどがあります。しかし、日常的に接触するSNSとして、Facebookは不動の地位を誇っています。
Facebookのアジア太平洋統括副社長によると、アジア太平洋地域のユーザー数は5億4000万人で世界全体の約34%を占めているそうです。アジア地域での利用者の伸び率は年間約20%で世界のどの地域よりも高く、アクセスの大半はモバイルから。人口の多さやモバイル普及率からして、世界でもっとも成長が見込める市場だと話しています。
ただし、ベトナムでは政府が非公式的にFacebookへのアクセスを禁じており、国内では接続環境によっては閲覧できないこともあります。それでも人口の3分の1が利用しているというのですから、ベトナム人のFacebook愛は相当なものだといえるでしょう。

経済成長待ったなし!ベトナムモバイル市場の拡大は確実

ベトナムの2015年の経済伸び率は前年比6.68%増と前年(同+5.98%)を上回り、原油価格の下落や国内政治の混乱などで踊り場に差し掛かっているほかの新興国と比べてもその伸びは顕著です。
Facebookユーザーのアクセス分布やメディア接触時間調査からもわかるように、ベトナムでのコミュニケーション手段はモバイルが主。しかし、オペラ・メディアワークスとモバイル・マーケティング協会(MMA)による調査では、ベトナム、インドネシア、フィリピンの3か国の、モバイルユーザーの半数は、まだ、スマートフォンへの移行がされておらず、フィーチャーフォンを使っているとの結果もあります。もともと人口が多く、その大半を若年層が占める人口動態や経済成長率からして、ベトナムのモバイル市場は、東南アジアのなかでも特にポテンシャルの高い市場であることは間違いないといえます。


参考:

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