動画のモバイル対応における重要なポイントとは?

今や、日本人の半数以上がスマートフォンを持つ時代になっている。そして、タブレットも含めたモバイル端末の普及に伴い、これらの機器で動画を楽しむ人もますます増えている。世界の有力なメディア企業などに動画配信技術を提供するOoyala(ウーヤラ)によれば、2014年におけるモバイル端末での動画視聴は、2013年に比べて2倍以上に増加、2年前に比べると4倍に増加しているそうだ。

動画はWebマーケティングにおいて効果的なコンテンツだが、こうした調査結果を見れば、これからは動画がモバイル端末で視聴されることを前提とした対策が急務であることがわかる。そこで今回は、動画のモバイル対応において、気をつけたいポイントをご紹介する。

1.  レスポンシブ対応は必須!

ウェブサイトをモバイル端末でも見やすい形にするのが「レスポンシブデザイン」だが、動画についてもレスポンシブなものにしておく必要がある。まずは、ランディングページに載せる動画を、iPhone(640px wide)でも大きなスクリーン(1,920px wide)でも見られるようにしておこう。CSS(ウェブページのスタイルを指定するための言語)を使えば、You Tubeなどにアップした動画をモバイル端末でも見られるようにすることができる。やり方を紹介しているサイトもあるので、ぜひ参考にしていただきたい。

また、すでにレスポンシブな形で動画を載せているサイトに投稿して、自社のウェブサイトへのリンクを貼るのもよい。例えば、国内最大級のキュレーションサイト「Antenna」では、ユーザーの約7割がモバイル端末で閲覧していることもあり、動画を含めすべてのコンテンツがレスポンシブなものになっている。話題一覧のなかで記事と同列に表示される「スマートネイティブ動画」(記事体広告)や、企業のCMを視聴できる「CMライブラリ」といったサービスが用意されていて、動画と合わせてテキストやアノテーションも十分につけられるので、このようなものを活用するのもよいだろう。

2.  印象的なスクリーンイメージを付ける                       

ウェブで検索した際などに表示される、動画コンテンツの内容を示す静止画像についても、スマートフォンのスクリーンで見られることを前提とした工夫をしておくほうがよいだろう。動画を検索したときに、縮小表示されても目立つように、大きめのテキストを加えておくのは有効な方法である。イギリスの料理人Jamie Oliverのレシピを紹介する動画では、作る料理の写真横に黄色地の目立つロゴが付けられている。どんな動画かが一見してわかるので参考になる。

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Jamie Oliver’s Food Tube(You Tube)

3.  CTAボタンを動画の外に置く

例えば、You Tubeモバイルの動画を見てみると、内容の説明と企業サイトへのリンクが同じスペースにぎゅっとつまっていて、説明がやや読みにくいこともある。また、それぞれの動画の中にクリック可能なCTA(Call To Action)を設けることもできない。これでは、何をねらっている動画なのかがわかりにくく、コンバージョンにうまく結びつかないこともあるだろう。したがって、自社サイトのランディングページに動画を取り入れるときには、全体のデザインに配慮する必要がある。動画の外にボタンを置いてCTAをはっきりさせ、最後まで動画を見なくてもクリックできるようにするとよいだろう。

米国の情報通信関連企業Juniper Networksでは、商品・サービスに関する論点について、2人の社員がラップのノリで意見を戦わせる動画をアップしており、動画の下には視聴者がどちらに賛同するかを投票できるボタンが設置されている。さらにその下には、ホームページに導くCTAボタンがあり、動画を視聴している途中でも、投票したり、詳しい情報を求めてホームページに飛んだりすることができる。動画を含め、すべての内容がモバイル端末からでもスムーズに閲覧でき、ユーザーが楽しみながら企業の情報を得られる、優れたキャンペーンとなっている。

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Juniper Data Center Rap Battle

デバイスに関わらず楽しめる動画活用を

せっかく動画を作ったのなら、どんなデバイスからでも視聴できるようにしておかなければもったいない。スマートフォンのスクリーンでちゃんと表示されるかということだけでなく、いかに目立たせることができるか、どうすれば楽しんでもらえるかなどについても考慮すれば、より魅力的なキャンペーンが打てるのではないだろうか。


参考:

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