Twitterの効果を数字で検証。Twitterアナリティクスの使い方

企業がTwitterを使う理由は決してひとつではない。既存顧客とのコミュニケーションが主であることもあれば、潜在顧客に対する興味喚起、新規顧客の獲得などさまざまであり、場合によってはこれらすべてを目的としていることもあるだろう。しかしフォロワーに自分たちの投稿がどれだけ見られているかがわからなければ、目的を達成することは難しい。そこで重要なのはどういった投稿が効果的なのか、そしてフォロワーがTwitterを利用しているのはいつなのかを知ることである。この2つのことを知り、効果的な活用を行うのに役立つのがTwitterアナリティクスである。今回はTwitterアナリティクスについて設定から使い方までを解説する。

Twitter活用で数字を確認することの重要性

企業としてTwitter活用をする以上、ただ漠然と宣伝のツイートをしていても大きな効果は見込めない。広告の効果検証などと同様に、1回1回のツイートに対する数字を把握することが求められる。しかし数字といってもフォロワー数ばかりを意識していてはいけない。もちろんフォロワー数は重要な指標のひとつであるものの、SNS、特にTwitterにおいてフォロワー数は、実はそれほど重視すべき数字ではない。

Twitterのビジネス利用においてフォロワー数が重視すべき数字ではない理由

ビジネスとしてTwitter活用をする以上、一人でも多くフォロワーを増やしツイートを見てもらえなければ意味がないと思われるかもしれない。1,000人よりも1万人、1万人よりも10万人のフォロワーがいれば、1回のツイートの影響力も高いはずだと思うことは決して間違いではない。しかしこれは必ずしも正解というわけでもない。なぜならフォロワー数が10万人いれば、自分たちのツイートも常に10万人に見られているというわけではないからだ。

Twitterは基本的に匿名性が確保されているため、知り合い同士のつながりよりも趣味嗜好(しこう)でつながるという傾向がある。そのため趣味嗜好に合致したツイートであれば、リツイートやリプライなどで一気に拡散される。そうなればフォロワー数が100人程度であっても、10万人、100万人に自分たちのツイートを見てもらうことが可能になる。つまり重要なことは、ツイートの内容はもちろん、自分たちのフォロワーがどういったツイートに興味を持つのか、そして自分たちのフォロワーが、1日のどの時間帯に最もTwitterを閲覧しているのかを知ることである。フォロワー数よりもそうした数字をしっかりと把握することが、ビジネスでのTwitter活用で成功するためのポイントとなる。

Twitterアナリティクスの設定方法

Twitterのフォロワー数はTwitterのページ、アプリなどを開けばすぐに確認することができる。特に何か設定をしなければ見られない数字ではない。では自分たちの投稿がどの程度見られているのかといった数字はどうやって見ればよいのだろう? これにはTwitterアナリティクスというツールが必要となる。

このTwitterアナリティクスとは、Googleアナリティクスなどと同様に、自分たちのツイートを数字の面から分析できるツールである。ただしTwitterとは別に登録が必要といったことはなく、個人利用であってもビジネス利用であっても、Twitterを行っていれば簡単な設定でだれでも無料で利用することが可能だ。ではここでTwitterアナリティクスを閲覧するための設定方法、そしてTwitterアナリティクスで確認できる数字について解説する。

Twitterアナリティクスの設定

Twitterアナリティクスはモバイルのアプリから設定できない。PCからのみ設定が可能だ。PCでTwitterにログインしたら、画面右上にある自分のアイコンをクリックし、表示されるプルダウンメニューから「アナリティクス」を選択する。すると別画面が開くので、そのページ左側に表示される「アナリティクスを有効にする」をクリックする。Twitterアナリティクスの設定はこれだけでOKだ。次からは自分のアイコンをクリックして表示されるプルダウンメニューの「アナリティクス」をクリックすれば、すぐにアナリティクスのトップへ遷移する。

Twitterアナリティクスで確認できる数字

次にTwitterアナリティクスで確認することのできる数字について説明する。Twitterアナリティクスにアクセスして最初に表示されるのは以下の数字だ。ちなみにこれはすべて過去28日間の数字である。

1.ツイート
自社がこれまで投稿したツイートの数

2.ツイートインプレッション
自社のツイートがフォロワーなどのタイムラインに実際に表示された回数

3.プロフィールへのアクセス
自社のプロフィール画面にアクセスされた回数

4.@ツイート

自社のツイート宛てに返信(リプライ)のあったツイート数

5.フォロワー
自社のフォロワー数

これらの数字の隣に表示されるパーセンテージはすべて過去28日以前の28日間との比較である。そしてこれらの数字の下に表示されているのは、月別のトップツイート(一番反応があったツイート)と月別の上述した1~5の数字である。

フォロワーの傾向を知るには?

次に自分たちの個々のツイートに対する反応を見るには、画面左上にある「ツイート」をクリックする。ここでは個々のツイートの「インプレッション数」、そしてツイートのクリック、リツイート、リプライ、フォロー、いいねなど何かしらの反応をした回数を示す「エンゲージメント」を見ることができる。これによって、どういったツイートをすればエンゲージメントが高くなるかの検証が可能になる。またデフォルトでは時系列で表示されるため、時間帯別のインプレッションを参考に、自分たちのフォロワーがおおよそどの時間帯にTwitterを閲覧しているかの推測も立てられる。

さらに画面左上の「オーディエンス」を見ると、自分たちのフォロワーが興味関心を持っているジャンルと性別を知ることができる。ジャンルが限られているためフォロワーの本当の興味関心とは異なることもあるだろうが、時事に関するツイートをする際のおおよその参考にはなるだろう。

モバイルアプリでのアナリティクス確認方法

では続いてモバイルアプリ(公式)でのアナリティクス確認方法を解説する。上述したようにモバイルでアナリティクスの設定を行うことはできないが、数字を見ることは可能だ。ただしPCほど詳細な情報は閲覧できない。モバイルアプリで確認できる数字は個々のツイートのインプレッション数、そしてそれに対するエンゲージメント数の2つである。閲覧方法は、個々のツイートをタップすると表示される「ツイートアクティビティを表示」をタップすればOK。ちなみに事前にPCでアナリティクスを有効にしておかないと閲覧はできない。

数字を確認したうえでのTwitter活用

Twitterのビジネス活用には、必ずこうすれば成功するといった法則はない。仮に他社の成功事例を真似てみたとしても、自分たちのフォロワーと他社のフォロワーは人数や性別、興味の傾向が違うため、同じ結果が出るとは限らないからだ。SNSは広告と違い、フォロワーなどとのやり取りがあるため非常に手間がかかる。だからこそ無駄に手間をかけるのではなく、数字を確認したうえで効果的に活用してくことが求められている。

キャンペーンや広告などを使えば、フォロワー数を増やすことは、実はそれほど難しいことではない。しかし重要なことはフォロワー数を増やすことではなく、増やしたフォロワーに興味を持ち続けてもらうことである。それにはフォロワーの傾向をしっかりと把握するため、Twitterアナリティクスの活用が必須となる。インプレッション数やエンゲージメント数などの数字をチェックしながら、ツイートの内容、ツイートする時間帯、話題などを選択していくことが、企業のTwitter活用を成功に導く一番の近道となる。

参考:

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