[Googleタグマネージャ入門①]Web担当者の作業効率アップを実現するGoogleタグマネージャ

企業の公式サイトやネットショップの運営をしていると、効果測定のためにデータを計測する必要が出てくる。しかし、ページビュー、広告、Eコマース、リンククリックなど計測するデータは増え続ける一方だ。しかもそれぞれHTML内に別のタグを設定しなければならないため、担当者の作業はどんどん煩雑になっていないだろうか?

本シリーズでは、増え続けるサイト管理業務を軽減し、本来の業務である分析・効果測定などに集中できるツールを探しているWeb担当者に向けて、Googleタグマネージャの基礎知識・導入・使い方などについてお伝えしていく。第1回では、Googleタグマネージャの基礎知識、導入することで得られるメリットについて解説する。


Web担当者の業務を煩雑化させるタグ管理

自社Webサイトの分析・効果測定。どのページにどれだけの訪問者がいるのか? 滞在時間は? 直帰率は? などのデータから訪問者の動向・ニーズなどを分析し、資料請求や商品販売といった目的を達成するための施策を講じていくことは、Web担当者としての重要な業務である。

増え続けるさまざま計測タグ

しかし訪問者のアクセス解析を行うには、サイトのHTMLの中に計測用のタグを挿入しなくてはならない。また、サイトの目的である資料請求や商品販売を計測するためのEコマース計測タグやコンバージョン計測タグ、広告やキャンペーンを行った際にその効果測定をするためのタグなど、何かアクションを起こすごとにそれを計測するためのタグを設定する必要がある。
これらのタグがすべて同一のものであれば、まだ管理はしやすいかもしれない。しかし実際は計測する目的によりタグはそれぞれ異なる。またWeb担当者が複数いる場合や、前任者から業務を引き継ぐ場合、さまざまな種類のタグが混在していれば、その管理業務は非常に煩雑となり、思ったような成果を挙げることは困難である。

タグの設置・変更・削除を外部に依頼していても問題は残る

タグの設置については、外部のWebサイト制作会社に依頼している場合でも問題が生じる。タグの数が1つや2つ程度であればよいが、数が増え続けると、そのたびに設置・変更・削除の依頼をしなければならず、その作業に必ずタイムラグが生まれてしまう。そのためリアルタイムでの効果測定が困難になり、正しい分析ができなくなってしまう可能性が高まる。
Web担当者にとってGoogleタグマネージャは、これらの課題を解決するため、大いに効果を発揮するツールである。

Web担当者の課題を解決するGoogleタグマネージャとは?

タグ管理の煩雑さに対する解決策を求めているWeb担当者に最適のツールであるGoogleタグマネージャ。では具体的にこのツールがどういった機能を持っているのかについて解説しよう。

Googleタグマネージャの機能

Googleタグマネージャとは、増え続けるさまざまなタグを一元で管理することのできるツール。アクセス解析ツールのGoogleアナリティクス、広告管理ツールのGoogleアドワーズを始め、Webサイトの分析・効果測定をするうえで必須となるさまざまなツールで発行されるタグが、ひとつの画面ですべて管理可能になる。2015年1月に日本語化されたことで、初心者であっても基本的な機能をおぼえれば簡単に使えるようになるだろう。

タグの埋め込みはHTML内ではなくタグマネージャで

使い方としては、計測したいサイトのHTML内ではなく、Googleタグマネージャの管理画面に、アナリティクスやアドワーズなどで発行されるタグを設定する。基本的にはこれだけでOKだ。これまでページビューを計測する際には、計測したい全ページにタグを埋め込まなければならなかったが、その必要はなくなる。
そして、いったん設置してしまえば、タグに変更があったときも設置画面で変更をすれば、それがそのまますべてのページに反映される。HTML内をさわることなく、タグマネージャの管理画面だけですべてが完結する仕組みだ。

GoogleタグマネージャはGoogleのアカウントさえあれば利用可能

Googleタグマネージャを利用する費用は無料。Googleのアカウントを持っていればだれでも利用可能だ。Googleタグマネージャを利用するために新たに個人のアカウントを作ったりする必要はない。

Googleタグマネージャが対応するタグ

Googleタグマネージャに対応しているタグは、アナリティクスやアドワーズなどGoogleが提供するツールだけではない。基本的には同期処理が必要なタグ(Googleアナリティクスのウェブテスト機能など)やページ構造にかかわるタグ(SNSのシェアボタンを生成するJavaScriptなど)以外であれば別会社が提供しているツールのタグでも設定は可能である。

Googleタグマネージャを導入することのメリット

次にGoogleタグマネージャを導入することで得られるメリットについて解説する。機能を見ただけでも多くのメリットがあることはお分かりいただけたと思うが、ここで改めてGoogleタグマネージャのメリットについてまとめてみよう。

 

①   データの一元管理の実現

Googleタグマネージャの管理画面でタグを設置するだけで、変更・修正・削除の一括管理が可能になる。複数のツールのタグを設置している場合、これだけでも大幅な作業時間の軽減が見込める。

 

②   管理が簡単になることで、自分で作業することが可能に

タグの変更・修正・削除が簡単にできるようになることで、これまで外部に依頼していた業務もすべて自分で行うことが可能になる。これにより、複数の広告を試してみたいなどといった施策も、外部に頼むことで生まれるタイムラグがなくなり、思い立ったときにすぐに検証することができる。もちろん管理が簡単になることで、分析・効果検証といった業務に割ける時間が増えることも大きなメリットのひとつ。

 

③   公開前のテストによりエラーのリスクが軽減

タグを設置したものの、やり方やタグに間違いがあり、大事なデータが計測できていなかったことはないだろうか? Googleタグマネージャであれば、タグを公開する前に設定した内容の動作確認用の機能として、プレビューモードがある。これによりタグが正しく動いているか確認ができるため、エラーのリスクは軽減する。

タグ管理の煩雑化を防ぎ本来の業務に集中する時間を作るGoogleタグマネージャ

Googleタグマネージャを導入することで、タグ管理の煩雑化から解消され、Web制作会社などに設置・確認・検証を依頼するといったやり取りも減り、本来の業務に集中する時間は大幅にアップする。Googleタグマネージャは、タグ管理に悩むWeb担当者が課題解決に取り組むうえで大きな助けになることは間違いない。では最後にGoogleタグマネージャの導入に最適なタイミングについて紹介しよう。
Googleタグマネージャ導入の最適なタイミングはサイトリニューアル時である。もちろん通常時でも構わないが、これまですべてのページにタグを埋め込んでいたものをまとめて削除しなければならないため、ページ数が多ければ多いほど手間がかかることは念頭に入れておく必要がある。それでも複数のツールで計測タグを活用しているならば、できる限り早めにGoogleタグマネージャへの切り替えをおすすめする。

参考:

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