FacebookやTwitterだけではマンネリ?VineやMixChannel、Sqoreをマーケティングに活用してみよう

企業のマーケティングにおいて欠かせない存在となったソーシャルメディア。FacebookやTwitterを活用して自社の製品やサービスを紹介したり、顧客とコミュニケーションを取ったりしているというケースは多いだろう。しかし、長く投稿を続けているうちにマンネリ化して、いつも同じような投稿ばかりになってしまったり、他社との差別化ができなくなったりといった問題が出てくることも少なくないのではないだろうか?

そのようなときは、使用するソーシャルメディアを変えることで、ユーザーに新鮮な印象を与える投稿ができるようになるかもしれない。複数の映像を組み合わせた短い動画を簡単に作成して投稿できる「Vine」や若者に人気の「MixChannel」、バーコードを利用した「Sqore」の活用方法を紹介する。

Vineとは?

Vine(ヴァイン)は、2013年1月に提供が開始された動画アプリ。最大の特徴は、投稿できる動画1本の上限時間が6秒までと非常に短いことにある。また、動画のアスペクト比は1:1の正方形で、動画が最後まで再生されると再び最初に戻って再生が繰り返される「ループ」機能も搭載されている。パソコンのほか、iOS、AndroidおよびWindows Phoneのスマホアプリでも利用できる。

スマートフォンで動画の撮影を行う場合は、アプリ内にある撮影ボタンを押してカメラを起動させる。画面上をタップしている間だけ撮影が可能になり、撮影と停止を繰り返せば複数の動画をつなぎ合わせたり、コマ撮りのような動画を作成したりすることも可能だ。

撮影後は、動画の不要な部分をトリミングしたり、BGMとして音楽を追加したりといった加工を行い、完成した動画はVineのサイト内に投稿するほか、TwitterやFacebook、Tunblrといった外部サービスに同時投稿することも可能だ。また、投稿には動画のジャンルを示す「チャンネル」を追加することができ、「音楽」「動物」「アート」「フード」などの種類が用意されている。さらに、TwitterやInstagramと同様にハッシュタグを使用することも可能だ。

Vineのマーケティング活用事例

すでに多くの企業が、Vineをマーケティングに活用している。いくつかの企業の事例を紹介しよう。

サンディエゴ動物園

米カリフォルニア州にあるサンディエゴ動物園は、園内で飼育している動物たちの臨場感ある動画を投稿している。動物たちの日々の姿のほか、新しく生まれた赤ちゃんの成長記録や動物についてのまめ知識など内容もさまざまだ。

投稿にはハッシュタグが付けられていることも多く、シンプルに動物名をハッシュタグにするだけでなく、園内の動物が誕生日を迎えたときには「Birthday」、動物の赤ちゃんが生まれたときには「baby」のハッシュタグをつけるなど、さまざまな言葉で検索した人が投稿にたどりつけるようなしくみがつくられている。

森永製菓

商品を使ったユニークなVine動画を多数作成して注目を集めているのが森永製菓だ。同社のVineアカウントには2013年8月に最初の動画が投稿され、以来160を超える動画が作成されている。さらに、2015年11月からは「うごく!森永6秒ニュース」として、自社サイト内の専用ページにもVine動画を掲載し、商品情報などとともに掲載している人気のコーナーだ。Vineの動画を公式サイトの専用ページに埋め込んで紹介するスタイルなので、Vineアプリを利用していない人や、Vineの存在を知らない人でも動画にアクセスしやすい。

内容は、新商品のパッケージを開ける様子やキャンペーン情報をコマ撮り動画で紹介したもの。小さなお菓子が生きているかのように動いたり整列したりといったコミカルなものも多い。動画内には、「新発売」「キャンペーン実施中」などの文字が書かれた紙が映し込まれることもあり、説明を読まなくても簡単に動画の概要を理解できるようになっている。

サンリオピューロランド

サンリオピューロランドでは、「ピューロのうわさ100」という特設ページでVine動画を活用。同園の「うわさを検証する」という切り口で、キャラクターの着ぐるみが登場する動画を掲載している。

動画ページの下には「このうわさが体験できる場所」として、アトラクションやレストランなどを紹介。また、園内マップから、それぞれのアトラクションに関連した動画を探すことも可能になっているなど、ガイドブックのような役割もはたしている。

MixChannelとは?

MixChannelも、Vineと同様に動画を投稿するスタイルのSNS。こちらは2013年12月にサービスが開始され、動画の長さの上限は10秒とVineよりやや長くなっている。また、Vineのようなタイムラインはなく、人気の動画一覧がトップページに表示されるしくみになっている。

さらに、2016年7月1日にはアプリのリニューアルが実施され、動画の分類を細かく指定できる「タグ」機能や、注目の集まっているタグが表示される「トレンド」機能が追加された。

MixChannelで特徴的なのが、ユーザーの多くが10代の中高生であるという点だ。動画の内容は友人や恋人との楽しげな日々の生活の様子や、自作のイラストや写真を使ったアニメーションなど若者らしいものが多い。

MixChannelのマーケティング事例

コカ・コーラは2015年10月、MixChannelを使ったキャンペーンハロウィン「ハロウィンダンスコンテスト」を実施した。応募者は、テレビCMで流れるキャンペーンソングに合わせて自分たちが踊っている動画を撮影し、アプリ内の特設ページから応募することで参加できるしくみ。

テレビCM内で人気タレントのきゃりーぱみゅぱみゅが歌うハロウィンソングをBGMとして使用することや、動画の中にコカ・コーラもしくはキャンペーン用のスタンプ画像を使用することなどが応募条件となっており、受賞作品はコカ・コーラの公式サイトでも発表された。

Sqoreとは?

Sqore(スコア)は、2015年に配信が開始されたバーコードを使ったSNS。商品のレビューなどの情報交換に特化していることが特徴だ。

使い方はまず、アプリのカメラで商品のバーコードを読み取る。もし、先に同じ商品について投稿しているユーザーがいた場合、バーコードを読み取った後に他のユーザーのレビューが表示される。画面内に表示されている「スコアする」アイコンをタップするとコメントの投稿画面が表示されるので、120文字以内で商品の感想などを書いて投稿すればよい。また、商品の写真を撮影して一緒に投稿することも可能だ。また、その商品について投稿しているユーザーがいない場合は、商品名を入力して新たにその商品についての項目を作成したうえでコメントや写真の投稿を行う。

投稿はTwitterなどと同様にタイムラインに表示され、他のユーザーのコメントに対して、「そう思う」「そうは思わない」のいずれかの評価をつけることができる。投稿には、商品名がハッシュタグで自動的に追加されるので、その商品を買おうかどうか検討しているユーザーがハッシュタグから検索してその商品についての評判を見ることも可能だ。

まだ新しいアプリではあるものの、企業がSqoreの投稿からユーザーの声を収集するといった使い方も期待できるのではないだろうか。

ツールを変えることで新鮮になる

同じ情報であっても、発信に使うツールが違えば印象が変わり新鮮に見える。新しいSNSをマーケティングに活用することで、ユーザーに新鮮な印象を与える効果が期待できるだろう。

ソーシャルメディアは、つねに新しいサービスが登場し、日々変化を続けている。時間の経過とともにユーザーに人気のサービスも変わっていくので、トレンドに目を向け、今、なにが注目されているのかをチェックすることが欠かせない。また、どのようなソーシャルメディアが好まれるのかは、ユーザーの年齢層にも違いがあるので、自社の製品やサービスに合わせて使い分けることも重要になるだろう。

 

参考:

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