IoTとビッグデータの活用で広がるマーケティングの可能性

IoT(モノのインターネット)が広がることで、ユーザーに関するより多くの情報を得ることが可能になる。これらのデータを活用することで何ができるようになるのか? また、IoTと関係が深いビッグデータがマーケティングに与える影響とは? IoTとビッグデータの関係を整理し、それがこれからのマーケティングにどんな影響を与えるのかを紹介する。

まず、IoTとは何か?

IoTはInternet of Thingsの頭文字をとったもので、「モノのインターネット」と訳される。あらゆる「モノ」がインターネットにつながる技術のことだ。家電や車とスマートフォンなどのモノ同士が相互に通信することで、さまざまなサービスが利用できる。近年は特にスマートフォンの普及によってIoTが利用しやすい環境になったこともあり、非常に注目されている。

IoTはどのような分野で活用が期待されているか?

さまざまな分野での利用が期待されるIoT。そのなかでも特に注目されている2つを紹介しよう。

スマートハウス

スマートハウスは、太陽光パネルと蓄電池、家庭内の電力需給状況を管理するHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)と呼ばれる機器などを使い、家庭内のエネルギーをコントロールして省エネにつなげる住宅のこと。多くのハウスメーカーがスマートハウスに参入し、今後さらなる市場規模の拡大も期待されている。

車載システム

IoTの技術を活用した車載システムとして、Appleによる「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」などが発表されている。これは、スマートフォンと車載システムを連携してナビゲーション機能の利用や音楽の再生、通話などが行えるもので、ホンダやスズキ、日産をはじめ多くの企業が参入を表明している。

IoTとビッグデータの関係とは?

これらIoTと密接な関係があるのがビッグデータだ。ビッグデータとは、人の生活から得られる膨大で多種多様なデータの集まりのこと。

IoTの導入によって、さまざまなデータが蓄積されることになる。先述のスマートハウスの例であれば季節や時間ごとの太陽光発電量や電力使用量、毎日の気温や室温、日照時間といったデータが挙げられるだろう。そして、住宅メーカーのサーバーには、スマートハウスを導入している各家庭のデータが集まるが、これらはビッグデータとして非常に利用価値の高いものとなる。

ビッグデータをマーケティングに活かすには?

IoTから得られたビッグデータを分析することで、新たなサービスを展開することも可能だ。例えば、セキスイハイムのスマートハウスで提供されている「コンサルティングレポート」サービスでは、同じ設備・家族条件のセキスイハイム入居者の平均値をもとに、その家庭での目標消費電力量が表示される。

また、積水ハウスはIBMプラットフォームと連携した対話型HEMS「あなたを楽しませ隊」を開発。これは、スマートハウスのエネルギー使用状況を管理するHEMSにキャラクターと対話できるプラットフォームを採用し、パーソナライズされた省エネアドバイス行うもの。

スマートハウス以外にも、IoTから得られたビッグデータの活用方法は数多くある。そして、これらの貴重なデータを有効に活用するためには、的確な分析を行う技術や知識も欠かせないだろう。

 


参考:

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