ストーリー機能が実現するInstagramの新たなマーケティングとその手法

すでに一般的となったInstagramを使ったマーケティング。多くの企業や店舗などがInstagramのアカウントを持ち、写真や動画を使って効果的なプロモーションを行っている。そこで今回ご紹介するのは、Instagramの新たな機能であるストーリー機能。1回の投稿で複数の写真や動画をアップできるため、一度に多くの情報を効果的に伝えることが可能になる。このストーリー機能の基本から効果的な活用方法までをしっかりとマスターしてほしい。

ストーリー機能の基本を理解する

Instagramのストーリー機能とは、写真や動画を24時間限定で公開できる機能である。写真の場合、1回に複数枚の投稿ができ、スライドショー形式で表示させることができる。連続して何回も投稿してしまい、フォロワーに嫌がられることがないこともストーリー機能のメリットのひとつである。またストーリー機能を使えば、Instagramのホーム画面を開くと、画面上部に自分のアイコンが表示され、それをタップすればすぐに再生が始まる。そのためほかの投稿によって流れていってしまうこともなく、見せたい写真や動画を高い確率でフォロワーに届けることが可能になる。

そして24時間経過すれば自動的に消えてしまうというのも、このストーリー機能の大きな特徴のひとつだ。わざわざストーリー機能を使って投稿したのにもかかわらず24時間で消えてしまっては意味がないのではと思うかもしれない。しかし24時間で消えてしまうからこその有効的な使い方もあるし、すでに多くの企業がこのストーリー機能を使って効果的なプロモーションを行っている。


ストーリー機能を使った投稿方法

では早速、このストーリー機能を使った投稿方法について解説する。ストーリー機能に使える写真、動画はInstagramで撮影したもの、もしくは通常のスマホのカメラで撮影したもののどちらでもOKだ。ただし撮影してから24時間を超えてしまったものは使えない。どうしても24時間以前の写真を使いたい場合は、その写真のスクリーンショットを撮るなどの工夫が必要である。またストーリー機能は通常の動画のほか、4種類の動画を作成できる。最大1時間の生中継ができる「ライブ」(中継を終えたら動画は消滅するため保存はできない)、撮影した動画を自動で逆再生させる「巻き戻し」、10枚の写真を自動連写し、1つにつなぎ合わせてループ動画を作成できる「BOOMERANG」、そして録画ボタンを長押ししなくとも録画が可能な「ハンズフリー」だ。

撮影・投稿方法は、iOS、Androidともにホーム画面左上のカメラアイコンをタップする。自分のアイコンをタップしてもできるが、すでにストーリーを投稿している場合、自分のアイコンをタップするとそのストーリーが表示されてしまうので、注意が必要だ。撮影画面に遷移したら写真もしくは動画を撮影する。撮影を終えたら画面左下に表示される「ストーリー」をタップすれば投稿ができる。もし撮影したものを自分のスマホ内に保存しておきたい場合は、「ストーリー」の左隣に表示される「保存」をタップする。

さまざまな加工方法

Instagramの特徴のひとつでもある写真の多彩な加工。もちろんストーリー機能においても写真、動画どちらも加工は可能である。撮影後、ストーリー機能で可能な加工はフィルタのほか以下の3種類が画面右上にアイコンで表示される。

1. スタンプ

顔文字や現在の気温、季節に合わせたアイテム、メガネや帽子など人物を撮影した際に使えるアイテムなどを写真に加えられる。大きさや傾きなどもピンチ操作で自由に変更可能。

2. 落書き

細線、太線、蛍光、虹などの線を使って写真に落書きができる。

3. 文字入れ

キーボードを使って文字入力ができる。

また、ストーリーは連続して投稿することもできる。撮影・投稿方法は1回目と同様にカメラアイコンをタップして撮影したものを、加工して投稿するだけだ。ただしこの場合、新たなストーリーとして投稿されるのではなく、最初に投稿したものの続きとして1つにまとめられる形になる。

ストーリーを伝えたい相手のみに表示させる方法

ストーリーはフォロワーを含めたすべての人に公開することもできるが、伝えたい相手だけに表示させることも可能。

1. 撮影前に表示しない相手を設定する

撮影画面の左上に表示されるかぎアイコン(ストーリー設定)をタップする。次に「ストーリーを表示しない人」をタップすると、自分のフォロワーが表示されるのでそこで表示したくない人にチェックを入れ、画面右上の「完了」をタップする。

2. 撮影後に表示したい人を設定する

写真や動画を撮影後、画面右下に表示される「次へ」をタップする。「グループを作成」画面が表示されるので、ここでストーリーを伝えたい人を選択する。今後も同じフォロワーにだけ伝えるストーリーを作る場合は、グループを作成すると検索する手間が省ける。ただしこの方法を使った場合、相手に届き表示されたあとに24時間を待たずに消去される。

24時間で消える特性を生かしたプロモーション方法

24時間で(ライブであれば中継終了後に)表示が消えてしまうストーリー機能。せっかく作成したものであれば、もっと長期間閲覧できるようにしておきたいと考えるかもしれない。しかし逆に24時間で消えてしまうことを利用したプロモーションを行っている企業も少なくない。

例えばネットショップなどの24時間限定セール案内や新商品のPRなどに活用すれば、わざわざ公開期間設定をしたり、24時間後に自分で削除処理をしたりといった手間がかからず、業務の効率化にもつながる。ほかにもABテストの要領で日によって別々のストーリーを投稿し、フォロワーの反応を見るといったことも24時間で自動的に消えるストーリー機能の効果的な使用方法だ。

またストーリー機能は24時間で消失してしまうものの、ホーム画面上部に表示されるため、フォロワーの少ないユーザーにとっては、常に自分たちのアイコンが表示されることになる。そこでずっと同じ写真や動画を固定で表示させていては、すぐに飽きられてしまう。そういった意味で強制的に消失し、また新たなものを表示させられるストーリー機能は、非常に効果的なプロモーションになるといえる。

ストーリー機能を活用した広告、プロモーション事例

最後に、実際にストーリー機能を使っている企業のプロモーション事例を紹介する(紹介しているストーリーはすべて2017年7月9日現在)。

  1. 伊勢丹新宿店(isetanparknet)

7月8、9日に伊勢丹新宿店屋上で行われた夏祭りの告知動画。かき氷、会場限定のてぬぐい、サングリア、バルーンの屋台などを複数の動画で紹介 

  2.Disneyland Paris(disneylandparis)

パリにあるディズニーランドの公式アカウント。2017年7月8日に開催された新たなエレクトリック・ダンス・ミュージック・フェスティバル「エレクトロランド」を動画で紹介し、最後に来年のイベント開催を示唆させる「2018 Electroland」の文字が入り終了。

ユーザーが増えるにつれ、女性向けだけではなく多くの企業や店舗でプロモーションツールとして活用されるようになったInstagram。一度に複数の写真や動画をアップできるストーリー機能は、大量の投稿でフォロワーに嫌われることなく、効果的なプロモーションが実現できる。現在、この機能を積極的に活用している国内企業はまだまだ少ないため、24時間で消えてしまうという特性をうまく活用すれば、競合に先んじて個性的なプロモーションを行うことも可能だ。さまざまなアイディアを駆使し、効果的なプロモーションを行うことをおすすめする。

参考:

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