人気アカウントに学ぶ!Instagramマーケティングを成功させるコツ

注目が高まるInstagramを使ったマーケティング。若者に人気のSNSを使うことで効果的に情報を伝えたり、拡散したりしたいと考えている企業は多いだろう。

しかし、ほかのSNSと異なり、長い文章を使わず写真をメインとした投稿で、写真には高いクオリティが求められることから、とまどうことも多いかもしれない。Instagramをマーケティングに効果的に活用するにはどのような工夫が必要か、人気のアカウントをもつ企業の取り組みやユニークなキャンペーンの事例から考えてみよう。

Instagramマーケティングは、どのような方法で実施されているのか?

Instagramを活用したマーケティングを大別すると、ユーザーにとって価値の高い情報を企業が写真を使って提供するものと、ユーザーからの写真の投稿をつのる参加型のものの2種類になる。

前者は、企業が自社の商品をからめた写真を撮影し、Instagramに投稿することで情報を発信するスタイル。Instagramで商品を紹介したい場合に有効な方法だが、写真を撮影する環境や時間、技術をもった人材の確保などが必要になる。

これに対して後者は、テーマを指定してユーザーに写真を投稿してもらうもので、キャンペーン専用のハッシュタグを用意して実施することが多い。実施にあたっては、ユーザーの参加をうながすために、投稿しやすいテーマを設定したり、投稿者に抽選でプレゼントが当たるようにしたりといった工夫が必要だろう。この方法は、写真を準備する時間がなく、企業アカウントからの投稿があまりできない場合でも実施できるのがメリットだ。

ミニチュアを使ったオリジナルストーリーを展開

NECパーソナルコンピュータは、パソコンブランド「LAVIE」のInstagramアカウントで、「LAVIE City」と題したミニチュアの人形を使った物語を2015年より展開。2016年11月現在でフォロワー数は7万7000人を超えている。

ミニチュアが暮らす街「LAVIE City」に住む家族「LAVIE家」の人々と留学生の交流を描いたストーリーで、町の背景には同社のパソコンやタブレットのほか身近な雑貨や食品などが使用され、独自の世界を楽しめる。また、季節の話題を取り入れたり、Instagramで人気の高い柴犬「まる」とのコラボレーションを行ったりと、ファンを飽きさせない工夫がなされている。

実用性の高い着こなし紹介を発信

ファッションブランドのMOUSSYは、自社のファンに向けた情報をInstagramで発信。単に商品の写真を載せるだけでなく、新商品の入荷情報や価格、商品のおすすめポイント、オンラインストアでのクーポン配布情報といった実用性の高い情報を掲載するほか、モデルによるコーディネート例を紹介したり、アクセサリーやバッグなどの情報も投稿したりすることで高い人気を集め、フォロワー数は43万人を超えている。

投稿に対する、ファンの反応の多さも同アカウントの特徴だ。例えばオリジナル商品の直営店への入荷を知らせる2016年11月の投稿は、投稿されたその日に1万件を超える「いいね!」を獲得。そのほかの投稿の多くも、1投稿あたり5000件から1万件の「いいね!」がついている。

商品を使った読者参加型キャンペーンを展開

ハーゲンダッツ ジャパンは、2016年7月、同社のアイスクリーム「ハーゲンダッツ ミニカップ」の商品表面に現れることのあるハート型のくぼみを「ハーゲンハート」とよび、これをWebサイトで紹介した。

さらに、9月から10月にかけては、ユーザーがハーゲンハートを見つけたら、ハッシュタグ「#ハーゲンハート」をつけてTwitterやInstagramに投稿するように呼びかけキャンペーンを実施。投稿された写真のなかから形の美しい「認定クリアハート」や、ユニークな形の「新種発見!ハーゲンハート」を選んで発表した。2016年11月現在、「#ハーゲンハート」のハッシュタグでInstagramに投稿された写真は4800件を超えている。

このハート型は意図的に作られているものではなく、製造工程で偶然生まれるもの。商品を購入したユーザーがSNSに写真を投稿しているのを同社社員が見かけたことが、Webでの情報発信のきっかけとなったそうだ。

ユーザーから自然発生した話題をしっかりとらえ、キャンペーンに発展させた成功例だ。企業とユーザーでの双方向的な情報発信が可能であるSNSだからこそ実現したものだろう。アイスクリームの写真を撮るだけという気軽さや宝探しのような楽しさも、多くの投稿を集めることにつながったのではないだろうか。

投稿写真を使ったモザイクアートを制作

ブランドファッション通販サイトのモバコレは、同サービスの10周年を記念して2016年4月から5月にかけて、Instagramの投稿写真を使ってモザイクアートを制作するキャンペーンを実施。

これは、公式アカウントをフォローしたうえで、ハッシュタグ「#モバコレ10周年」をつけて、自分や大切な人の誕生日や結婚式などの記念日の写真をInstagramへ投稿することで、同社のワンピースやバッグ、アクセサリーをセットにした「記念日コーデセット」が当たるというもの。

ハッシュタグをつけて投稿された写真は173件とそれほど多くはないものの、ケーキの写真や子どもの入園式・卒園式をはじめとする人生の節目を写したさまざまな写真が集まり、投稿された写真を集めて1枚の画像にしたモザイクアートがWebサイトで発表された。

このキャンペーンでは、募集する写真を「過去のものでもOK」としている。新たな写真を撮影しなくても、スマホに保存している写真からお気に入りの1枚を選んで応募できるこのようなスタイルは、投稿のハードルを下げるうえで効果があるだろう。

季節のイベントに合わせたキャンペーンを実施

Francfrancは2016年10月より、クリスマスに向けたInstagramキャンペーンを開始した。キャンペーン公式アカウントをフォローしたうえで、クリスマスにちなんだ写真や動画を撮影して、専用ハッシュタグ「#jewelchristmas」をつけてInstagramに投稿することで、同社が開催するクリスマスパーティーへの招待やギフトカードが当たる。

また、Francfrancの一部店舗にはキャンペーン用の投稿写真を撮影できるフォトスポットを設置し、来店客が気軽に写真を撮影してキャンペーンに参加できるようにしている。さらに、一定金額以上を購入した顧客を対象にしたガチャポンイベントや、クリスマス関連の小物を作るワークショップといった実店舗でのキャンペーンも同時期に開催する。

Francfrancでは昨年も同様のキャンペーンを実施し、約1000件のキャンペーン専用ハッシュタグをつけた投稿が集まった。さらに、キャンペーン終了後には、投稿された写真を集めたクリスマスムービーが作成され、YouTubeで公開している。

クリスマスのようなイベント時は、SNSへの投稿が増える。Instagramを利用して写真を募集するタイプのキャンペーンは、「おしゃれな写真をSNSに投稿したい」というユーザーのニーズと一致するのではないだろうか。

Instagramの特性に合わせた投稿をしよう

どのような方法でInstagramマーケティングを実施するかは、自社で扱う商品やサービスの特性、Instagramへの投稿に時間をどの程度割けるかによっても違ってくるだろう。大切なのは、ユーザーが「また投稿を見たい」「自分もキャンペーンに参加したい」と思えるような内容にすることだ。

人気アカウントから写真のテクニックを学んだり、話題となったキャンペーンを分析してみたりすることで、成功へのヒントが見えてくるかもしれない。

参考:

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