「C世代」を知らなきゃ始まらない。“デジタルネイティブ”の実態とは?

「C世代」という言葉をご存知だろうか? アメリカでは、Generation C(ジェネレーションC)と呼ばれ(※まんま直訳ですね)、10~20代の若者を指すが、年齢についての明確な定義は見受けられない。そして今、デジタルマーケティングの世界では、この「C世代を制す」ことこそが、コンテンツを成功させる近道だといわれている。それは、なぜか? 彼らのデジタル世界に及ぼす、“圧倒的な影響力”が証明されているからだ。今回は、その根拠とデジタルネイティブともいえるC世代の実態について、さまざまな角度から探っていこう。

「C」から知るC世代

まず、C世代の「C」に込められた意味はバラエティ豊かだ。豆知識としても面白いし、これを頭に入れておけば、C世代を理解するためのキーワードとして役立つだろう。

まず、C世代の名付け親である調査会社ニールセンが定義するのは、以下4つのCである。

  • Connection(接続 つながる)
  • Creation(創造)
  • Community(共同体)
  • Curation(キュレーション 収集および分類)

その他の文献によると、

  • Computer(パソコン)
  • Change(変化)
  • Content(コンテンツ)
  • Communication(会話)
  • Collaboration(協力)
  • Contribute(貢献)
  • Casual(カジュアル)

なんて意味もある。

このキーワードから見えてくるのは、「人間関係が希薄」と評価される若者世代とは、ちょっと違う印象ではないだろうか。つまり、希薄どころか、「誰かとつながる」という強力な仲間意識を驚くほど濃密に持ち合わせ、欲しているのが、彼らC世代なのだ。では、なぜ30代以上の大人たちには、それが「希薄」に映るかといえば、その方法に対する「価値観」の差であることが想像される。C世代としては、直接会う>手紙を書く>電話をする>メールをするという既存マナー(?)から生まれた重要度の方程式は、もう成立しないのではないだろうか。そして、その彼らが「つながる方法」として最も活用し、価値あるものとみなしているもののひとつが、デジタルコンテンツであることは、以下の調査結果からも明らかである。

 

今、デジタル世界で最も影響力を持つのはだれだ?

C世代の影響力その1:YouTube

Google 傘下のYouTubeは、2013年3月、月間ユニークユーザー数が10億人を超えたと発表した。2014年に発表された世界人口白書から、中国の人口が13億人、次ぐインドが12億人、第3位のアメリカが3億人ほどであることを考えると、この10億人という数の凄まじさがわかるだろう。また、Google のAgency Blogには、この原動力になっているのがC世代であることが明記されている。C世代は、場所や時間を問わず、あらゆるデバイスでYouTubeを視聴し、時には自らも動画を制作、アップロードしては、それを家族や仲間と共有することを楽しむ。さらに、その過程で面白いものや価値のあるものを見つけ出していく達人でもあるという。その活動は、アーリーアダプター(他の消費層への影響力が大きい先導者)と呼ばれるだけではなく、アメリカの商工会議所によると、年間5000億ドル(50兆円以上)の消費を左右するともいわれている。

C世代の影響力その2:ソーシャルメディア

2010年に調査会社ニールセンが発表したC世代の定義には、「Y世代やZ世代のように年齢で分けられるグループではなく、ソーシャルメディアが生み出した10~20代のグループ」とある。つまり、ソーシャルメディアとC世代は、親子関係にあるのだ。ソーシャルメディアがあるからこそC世代が生まれ、C世代がいるからこそ、現在のソーシャルメディアが成立している。彼らのコミュニケーション手法、人との関係性を築くための価値観そのものが、“ソーシャルメディア仕様”であるといい換えてもいいだろう。このことは、この調査のなかにある、「C世代は、何かについての考えをどのくらいの頻度で集団の中で共有するか、それによって自分の地位を形成している」という一文にもよく表れている。なおかつ、「同時に複数のグループに参加することができるため、頻繁にアイデンティティーを変化させることができる」ともあるので、その特徴が、いかに既知のソーシャルメディアユーザーの本質と酷似しているかもわかるだろう。まさに、C世代はソーシャルメディアの申し子なのだ。この親和性の高さから、この世代がこれからもソーシャルメディアのキーを握ることは必然といってもいい。

 

さいごに

いかがだろうか? すでに圧倒的な影響力を誇るC世代だが、求めているものは、ほかの世代と同じだ。

「価値のあるコンテンツと出会いたい」 

だが、ここで重要なのはC世代からみた“価値”というものを考え直してみることだ。彼らの手にする人間関係は、決してリアルなものだけではない。バーチャルな関係性であっても価値を見出し、そこから何かを変えていきたいと願う、その世界観はとてつもなく大きい。この閉塞感が広がる世の中で、そんな彼らに火をつけるには、「○○○をぶっ壊せ!」と叫んだ某元総理のような“改革の発想”が必要なのかもしれない。

 

参考:

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