日本人が知らない!東南アジアの大人気飲食チェーン

食欲の秋を迎え、グルメ情報が気になる季節になりました。マクドナルドやスターバックス、ケンタッキーフライドチキン(KFC)などの世界的な外食チェーン店だけでなく、静岡のハンバーグ店「さわやか」やラーメンフォークが脚光を浴びた中部地方の「スガキヤ」のように、日本にはその土地でしか見られない「ご当地チェーン店」が存在します。同様に東南アジアにも、地元の人たちが熱愛するご当地人気飲食チェーン店があるのです。日本人が知らない東南アジアの「ふるさとの味」を紹介しましょう。

フィリピンの国民食、圧倒的人気の「ジョリビー」

フィリピン人が熱狂する「ふるさとの味」といえば、ファストフードチェーンの「ジョリビー」。運営元のジョリビー・フーズは、米経済誌フォーブス・アジア版で2016年の「アジアの優良上場企業50社」に選ばれています。2016年8月時点の時価総額は59億米ドル、フィリピン国内の店舗数は700店以上でマクドナルドの約2倍です。
メニューは、オーソドックスなハンバーガーやホットドッグ、ご飯もの、パスタなどと、日本人にしてみれば「なぜこれが国民食?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、スパゲッティとコーラのセットは「メリエンダ(おやつ、軽食)」として人気があり、フライドチキンとご飯の組み合わせはフィリピンの食卓の大定番。全体的に甘めの味付けにし、「フィリピン人の好み」に合わせることを徹底しているからこその「国民食」なのです。
ジョリビーは昨今、フィリピン国内だけでなく、近隣国のベトナムをはじめとするフィリピン人労働者が多い国に進出しています。日本への進出も検討しているとのことなので、いつか甘くてボリュームたっぷりのジョリビーを日本でも味わえる日がくるかもしれませんね。

バースデーケーキの大定番!甘くてでっかい「シークレットレシピ」

マレーシア発のカフェケーキチェーン「シークレットレシピ」。日本人はたじろぐほどの甘くて大きなケーキは、誕生日の大定番です。1切れ200円~300円程度の庶民的なケーキですが、マレーシアのナジブ首相のバースデーパーティーにも登場していたほど。マレーシア人には、完全に「誕生日=シークレットレシピ」というイメージが刷り込まれているようです。カフェでは、ケーキだけでなくパスタやサンドイッチ、ナシゴレンやフォーなどの軽食も楽しめます。大人気の同店ですが、昨年「衛生上の理由」から、マレーシア・イスラム開発局(JAKIM)のハラル(イスラム教で許されているもの)認証を取り消されるという「事件」もありました。通常、ハラルに関する疑念が生じると、ムスリム消費者の不買運動につながるなど大事になりやすいのですが、同チェーンのハラル認証は2か月後に「復活」し、引き続きマレーシア人の愛と信頼を勝ち得ています。
最近はインドネシアやシンガポール、タイ、ミャンマー、ブルネイ、中国にも進出中。ますますその勢いは増しています。

新たなブームの兆し、おいしく楽しい「ボートヌードル」

最近、タイやマレーシアで人気の兆しを見せている「ボートヌードル」。ボートヌードルとは、タイの水上マーケットで働く人たちが船の上で日常的に食べていた、小さなスープヌードルのこと。3口ほどで食べ終えてしまうような小さな麺を自分が食べたい分だけ注文し、食べ終わった器をわんこそばのように積み上げていきます。味だけではなく、器が積み上げられていく視覚的な楽しさや、ソーシャルメディア受けのよさも人気の秘密でしょう。
讃岐うどんチェーンの「丸亀製麺」を世界で展開するトリドールは、2016年2月にマレーシアの人気ボートヌードルチェーン「Boat Noodle(ボートヌードル)」をグループ化。2025 年末までに、東南アジアを中心とする1000 店舗体制の構築を目指しています。

南アフリカ発「ナンドーズ」柔らかスパイシーチキンに夢中

「ナンドーズ」は、南アフリカ生まれのチキン料理チェーンです。イギリスやオーストラリアなど、旧大英帝国文化圏を中心に出店しており、東南アジアでは、旧英国領のマレーシアとシンガポールに進出しています。
大人気メニューは、柔らかいローストチキンにスパイシーなソースがかかった「ペリペリチキン」。ソースの辛さを選択でき、辛さを控えたレモン・ハーブ風味から激辛まで取りそろえられています。
マレーシアやシンガポールのような多民族国家では、さまざまな民族・宗教の人々が暮らしています。例えばイスラム教徒はブタを食べませんし、ヒンズー教徒のインド系は牛を食べません。また、華人系は何でも食べるように思いがちですが、マレーシアやシンガポールでは、熱心な仏教徒の人は牛肉を食べません。こうしてさまざまな食の制約があるなかで、共通点となるのが「チキン」。友達や職場の仲間と食事をするときは、皆が食べられるということでチキン料理がよく選ばれますが、これがナンドーズのようなチキン料理店が支持される理由だと考えられます。

参考:

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