WEBの未来が変わるキュレーションサービスとは?

ここ最近、「NAVER(ネイバー)まとめ」や「Antenna(アンテナ)」などのキュレーションサイトやキュレーションアプリの利用者が増えている。良質な情報を使いやすい形で提供することで、新たな価値を創造することに成功したキュレーションサービスについて、成功事例をみながら、解いていこう。

キュレーションサービスが生み出した価値

キュレーションサービスとは?

「キュレーター」という言葉をご存知だろうか?直訳すると「学芸員」を意味する英語である。
彼らの仕事=キュレーションは、膨大な美術品を収蔵する美術館や博物館などにおいて、テーマや企画という“視点”にもとづいて展示物を選択し、効果的な展示方法を考え、展示会カタログなどに紹介文を執筆することだ。
平たく言えば、「膨大な情報に特定の視点を加えることでそれらを整理して、人々にわかりやすく“まとめて”発信する」ということ。
ここ数年、Web上でも多用されるようになったこの言葉は、情報やコンテンツを収集、整理し、新たな価値や意味を加えることを指す。

ソーシャルメディアやブログを通し、個人が気軽に様々な情報を発信するようになった結果、インターネット上の情報は文字通り玉石混淆。信頼性の高い良質な情報にたどり着けないことも多くなってしまった。そんな中で、大量にある情報を選別し、見やすく整理して提供することで、ユーザーに楽しんでもらおうと誕生したのが「キュレーションサービス」だ。

冒頭で触れた「NAVERまとめ」や「Antenna」に加え、「SmartNews」や「Gunosy」といったキュレーションアプリを利用している読者の方も多いだろう。

2013年9月に電通PRが発表した「情報流通構造調査」によると、スマートフォンやタブレット端末、キュレーションアプリの普及により、キュレーションサービスの存在感は今後もさらに強まる傾向にあるという。

国内屈指のアクセス数「NAVER(ネイバー)まとめ」

「NAVER(ネイバー)まとめ」とは、韓国の検索サービス最大手「NAVER」の日本法人「LINE株式会社」が2009年より運営するキュレーションサイトである。

同サービスの特徴は、会員登録(無料)さえ行えば誰でも「まとめ」を作る「キュレーター」になれる点だ。ユーザーが自らの好きな「まとめ」を作ると、アクセス数に応じて広告収入を得られる独自のシステムを展開しており、企業からもマーケティング活用への熱い視線が集まっている。
2013年3月には月間約12億2800万ページビュー(PV)4100万ユニークユーザーという、国内のWebサービスで屈指のアクセス数に達したことを発表。また、ヤフー(Yahoo!JAPAN)と業務提携を行い、双方の検索機能とコンテンツデータを連携させることで、利便性向上を目指すとしている。

2013年ベストアプリを受賞「Antenna(アンテナ)」

グライダーアソシエイツ社が運営するキュレーションマガジン「Antenna(アンテナ)」は厳選された180以上のメディアの中から、写真・動画をメインに、ライフスタイルやトレンド、コラムやグルメに関する記事などを発信している。
キュレーション“マガジン”という名が示すように、同アプリの特徴は写真主体の画面構成と、ファッション雑誌をパラパラとめくっていくようなストレスのないインターフェースだ。
当初は思うようにユーザー数が伸びなかったものの、工夫を積み重ねてリリースしたiPad版でブレイク。リリース2日目にはアプリランキングで1位を獲得。そこから口コミで、一気に女性ユーザー数が拡大したという。元ライブドアの堀江貴文氏がサービスアドバイザーに就任したことも話題を呼んだ。
昨年末にはApple社が選ぶAppStore Best of 2013において「ニュースのまとめ読み」部門のベストアプリに選出され、ユーザー数170万人を突破。180を超える提携メディアから、毎日500本をこえる記事が配信されている。

次なる一手として、情報と買い物のキュレーションを融合させる、「ECサイトとの連携」の立ち上げに動いているという。

キュレーションサービスが握る未来

キュレーションサービスは、単に情報がまとめられているだけでなく、編集者=キュレーターの視点や経験、価値観が加えられた上で情報が集約されていることが特徴だ。同じ視点や価値観を持っているユーザーにとっては、ただの情報の羅列以上に有益な情報となりえるのだ。
現在主流の検索エンジンによるキーワード検索は、自分が知りたい情報をピンポイントで探し当てる手法だが、これではユーザーの顕在化したニーズにしか応えることができない。

キュレーションサービスの進化によって、ユーザーの“価値観”をもとにした情報提供の可能性が拡がることで検索サービスやWeb広告のあり方が変わっていくかもしれない。


参考URL:

12億PVの「ネイバーまとめ」取り込む ヤフー提携

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2903B_Z20C13A3000000/

2014年に『Antenna』は「ECサイト」も集約し、新たな買い物体験を狙う

http://www.lifehacker.jp/2014/01/140107startups_antenna.html

「キュレーション」とは?今知っておきたい旬キーワード!

http://smmlab.aainc.co.jp/?p=9035

NAVERまとめ

http://matome.naver.jp/

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