今一度、Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告を比較してみよう

リスティング広告として代表的な、Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告。運用にあたり、どちらを選ぶのがより有利なのか、両者にはどのような違いがあるのかなど、迷うことも多いのではないだろうか? 改めてGoogle AdWordsとYahoo!プロモーション広告の違いを比較して、それぞれの特徴を把握しよう。

登録方法

広告運用を開始するにあたっては、いずれも広告用のアカウントが必要になる。Google AdWordsの場合は、すでにGoogleアカウントを持っていれば、そのアカウントを利用してAdWordsのアカウントを作成できるのでスムーズだ。もちろん、AdWords用に新たにGoogleアカウントを作成することもできる。AdWordsアカウントを作成したら、タイムゾーンと通貨の種類を設定して登録は完了する。

Yahoo! プロモーション広告では、最初に「Yahoo! ビジネスマネージャー」に登録して「Yahoo JAPANビジネスID」を取得する必要がある。ビジネスIDの取得後に、Yahoo! プロモーション広告の公式サイトから申込情報を入力することでスポンサードサーチが利用できるようになる。なお、Yahoo! ディスプレイアドネットワークを利用する場合は、スポンサードサーチのアカウント作成後に申し込みを行う。

プラットフォーム

広告運用を開始したときに、もっとも頻繁にアクセスするのは管理画面だろう。Google AdWordsの管理画面では、キャンペーンの一覧や広告グループ、キーワードごとのクリック数や設定している予算、コンバージョン数などを詳細に確認できる。また、「ユーザーサマリー」には、広告の効果がグラフで表示され、状況の把握も容易だ。

Yahoo! プロモーション広告の管理画面は「広告管理ツール」とよばれている。お知らせなどを表示する「ダッシュボード」をはじめ、「スポンサードサーチ」「YDN」「権限管理」「運用サポートツール」などのタブが表示され、スポンサードサーチやYDNのタブではGoogle AdWordsの管理画面と同様に、各キャンペーンの広告の効果や入札価格などを確認できる。

キャンペーンの作成方法

Google AdWordsでは、キャンペーン作成時に配信のタイプとして「検索ネットワーク(ディスプレイネットワーク対応)」「検索ネットワークのみ」「ディスプレイネットワークのみ」などを選択できる。テキスト形式のリスティング広告とディスプレイ広告の両方を使用する場合には「検索ネットワーク(ディスプレイネットワーク対応)」を選び、リスティング広告だけを配信する場合には「検索ネットワークのみ」を選択すればよい。なお、この設定はキャンペーン作成後に変更可能だ。

また、Google以外の検索ネットワークに広告を配信するかどうかについても、キャンペーン作成時に選択する。「検索パートナーを含める」にチェックを入れれば、livedoorやgoo、Biglobeなどの検索パートナーサイトにも広告が配信される。

Yahoo! プロモーション広告の場合は、最初に「スポンサードサーチ」タブを選択して、そこからキャンペーンを新規作成。開始日や終了日を選択したのちに、予算と入札方法を指定する。Yahoo! ディスプレイアドネットワークでキャンペーンを作成する場合は、「YDN」タブから同様に新規作成を行う。

検索パートナー

Google AdWordsでは、検索ネットワークとして、Google検索のほか、Googleショッピング・GoogleMAPなどや提携しているサイトにも広告が配信される。配信先の主なサイトは以下のとおりだ。

  • AOL
  • Ask.com
  • auポータル
  • BIGLOBE
  • goo
  • Infoseek
  • livedoor
  • OCN

Yahoo! プロモーション広告でも同様に、検索パートナーとなっているサイトに広告が配信される。主なパートナーサイトとしては以下が挙げられる。

  • Excite
  • bing
  • @nifty
  • So-net
  • Ameba
  • JWord
  • OKWave
  • 朝日新聞
  • Mapion
  • INTERNET COM
  • Vector
  • GMOインターネットグループ
  • NAVER

入札方法

Google AdWordsの入札は、「クリック単価を手動で設定」もしくは「予算内でクリック数が最大になるよう、入札単価を自動調整する」から選択する。また、デフォルトの単価として、1回のクリックで支払う金額の上限を、「予算」として1日あたりの予算を設定。さらに、広告の配信方法として、均等に表示するか、1日の予算の上限に達するまでできるだけ早い段階で広告を表示するかを選択できる。

Yahoo! プロモーション広告では、予算として1日単位の利用金額を指定し、入札方法は「手動」もしくは「自動」から選択する。広告の配信方法についても、Google AdWordsと同様に、均等に表示するか、1日の予算の上限に達するまで継続して広告を表示するかを選択できる。

支払い方法

Google AdWordsの支払い方法には、広告が掲載された分を後払いする「自動支払い」と、あらかじめ広告費を入金しておくプリペイド形式の「手動支払い」がある。手動支払いを選んだ場合は、クレジットカードや銀行振り込み、コンビニ支払いなどを使い、最初に料金を支払う。

Yahoo! プロモーション広告では、銀行振り込みまたはクレジットカード払いによる支払いが可能だ。また、後払い形式で使用したい場合は「JCB企業間決済サービス」を利用するとよいだろう。

広告表示オプションの利用

Google AdWordsでは、リスティング広告にWebサイトのリンク、店舗や会社の住所、電話番号などを追加する広告オプションが用意されている。これらは、広告見出しや広告文の文字数上限とは別に表示が可能なので、設定することで広告の表示スペースを広げることにもつながる。

Yahoo! プロモーション広告では、「クリックリンク」と「電話番号オプション」を追加できる。クリックリンクはリンクつきのテキストを広告の下に表示するもので、1つのキャンペーンや広告グループに対して、2つ以上のリンクをつけることも可能だ。

アクセス解析サービスとの連携

Google AdWordsは、Googleアナリティクスと連携して利用できる。管理者権限を持ったAdWordsアカウントと、編集権限を持ったアナリティクスアカウントを持っていればリンクが可能。アカウントをリンクすることによって、Googleアナリティクスで設定した目標とトランザクションのデータをAdWordsにインポートしたり、AdWordsのレポートをアナリティクスで表示したりできるようになる。

Yahoo! プロモーション広告には、運用サポートツールとして「Yahoo!アクセス解析」が用意されている。これは、ウェブサイトへのアクセスやユーザーの動向などをリアルタイムで解析できるツールで、Yahoo! プロモーション広告を利用中の広告主であれば原則として無料で利用できる。

アクセス解析を併用することで詳細なデータが確認でき、より効果的な広告運用が可能になる。

広告配信の範囲

Google AdWordsでは、広告を配信する地域を市町村単位で指定でき、地域名を入力すれば、配信先地域の候補とそれぞれのリーチ数が表示される。特定の地点からの半径を指定して、それを広告の配信エリアとすることもできる。また、特定のエリアにだけ広告を配信したくないという場合は、同様にして配信先から除外する地域を指定すればよい。なお、Google AdWordsでは海外へ広告を配信することも可能だ。

Yahoo! プロモーション広告でも同様に、都道府県や市町村単位でターゲットを指定したり曜日や時間で広告配信状況を指定したりすること、特定の地域や時間帯を除外することもできる。

広告ガイドラインの違い

Google AdWordsの場合は、広告の見出しに感嘆符を使うことや、広告文中に複数の感嘆符を使うこと、句読点や記号の繰り返しなどが禁止されている。また、アスタリスク(*)や縦線などの標準外の記号や文字を使用したり、箇条書きや省略記号を使ったりすること、本来の意味とは異なる方法で記号や数字、文字を使用することもできない。

Yahoo! スポンサードサーチの場合は、同種の記号を1広告内で3回以上使用することや、連続して使用すること、文字と文字の間をあけて単語を目立たせたり記号を装飾目的に使ったりすることが禁止されている。ただし、社名やサービス名、ブランド名、人名や通貨単位としての記号や、場所を表す「at」を記号の「@」で表現することは認められている。

Google AdWordsとYahoo! スポンサードサーチで基準の異なる部分があるため、両方を利用する場合には注意が必要だ。

ディスプレイ広告の違い

Google AdWordsのディスプレイ広告には、設定したキーワードに関連した内容のページに広告が掲載される「コンテンツターゲット」、指定したトピックに関連した内容のページに広告が掲載される「コンテンツターゲット」、広告を掲載したいサイトを手動で指定できる「ブレースメントターゲット」などの種類がある。

Yahoo! プロモーション広告のディスプレイ広告である「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」にはユーザーの興味関心に関連性のある広告を表示する「インタレストマッチ」と、ユーザーの属性や地域に対して広告を配信する「ターゲィング」の2つの掲載方式が用意されている。いずれの場合も、リスティング広告より幅広いサイトに視覚に訴える広告を掲載できることがメリットだ。

動画広告の違い

Google AdWordsの動画広告であるTrueViewには、YouTubeの動画再生前に広告を表示する「TrueViewインストリーム広告」と、YouTubeで表示される「関連動画」や検索結果などに広告動画を表示する「TrueViewインディスプレイ広告」がある。これらの動画広告のなかに文字やリンクを表示してユーザーを誘導することも可能だ。また、動画形式のディスプレイ広告を、ディスプレイネットワーク上のサイトに表示する方法もある。

Yahoo! プロモーション広告の動画広告は、Yahoo! JAPANや動画サイトのGYAO!へ配信される。配信先は広告の種類によって、Yahoo! JAPANのトップページに動画広告が掲載される「Yahoo! JAPANプレミアムビジョン」、Yahoo! ニュースやYahoo! 天気などのYahoo! JAPANが提供する各サービスに自動再生方式の広告が掲載される「Yahoo! JAPANプライムビジョン」。

GYAO! の長尺コンテンツなどで動画の再生前や再生中に動画広告が挿入される「Yahoo! JAPANプラチナインストリーム」、GYAO! やYahoo! JAPANの動画コンテンツの再生前や再生中に動画広告が挿入される「Yahoo! JAPANインストリーム」に分類される。

動画広告には、テキストや画像だけでは伝えきれない情報を盛り込める。ターゲットや広告の内容、目的に合わせて適切なものを選ぶことが効果的な活用につながる。

特徴を理解して上手に使い分けよう

Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告を比較してみると、共通する部分は多いものの、利用できる機能や操作方法、ルールなどが少しずつ異なる。自社がどのような商品やサービスを扱い、どのような顧客をターゲットとしているかによって選択は変わってくるかもしれない。両者の違いを理解して、効果的に使い分けることが大切だろう。


参考:

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