地域や言語を指定したリスティング広告で効果を出すコツ

Google AdWordsやYahoo! プロモーション広告のリスティング広告では、地域や言語を指定した詳細なターゲティングが行える。国外のユーザーに対して広告を配信する場合や特定地域のユーザーだけに広告を配信したい場合には、これらの設定を活用することで効率的に広告を運用できる。各種のターゲティング方法をどのようなケースで使用するのか、設定の方法、地域別の広告結果を確認する方法など、地域や言語を指定したリスティング広告で必要となる基礎知識を紹介する。

言語によるターゲティングが必要なケースとは?

オンラインで商品やサービスを販売する場合、ターゲットは必ずしも国内のユーザーだとは限らないだろう。海外のユーザーへ向けたリスティング広告を出稿する場合は、ターゲットとなる地域の人が使用している言語で広告を表示する必要がある。このような場合には広告の言語設定を行う。

Googleでは、ドメインごとにデフォルトの表示言語が設定されている。また、ユーザーが任意の言語を表示言語として設定することも可能だ。広告で使用する言語を設定すると、その言語がデフォルト言語となっている地域のユーザーや、その言語を表示言語として設定しているユーザーに広告が配信される。

ターゲット言語の指定方法

Google AdWordsの場合、複数の言語で広告を配信できる。新規キャンペーン作成時に言語を指定する場合は、管理画面の「キャンペーン」タブで「すべてのキャンペーン」「+新しいキャンペーン」の順にクリックする。「地域と言語」の「言語」の横にある「編集」をクリックすると言語の一覧が表示されるので、表示したい言語のチェックボックスをオンにして、「保存して次へ」を選択する

また、複数のキャンペーンの言語を一括して設定することも可能だ。その場合は、「キャンペーン」タブの「設定」から、設定を変更するキャンペーン横のチェックボックスをオンにして、「編集」の「その他の設定」で「言語」を選択し、表示されるボックスで選択したキャンペーンの言語を選択したら「変更」をクリックして保存する。キャンペーン設定のタブにある「フィルタ」をクリックして条件を指定すれば、その条件に合ったキャンペーンだけが表示できるので、言語設定がスムーズに行える。

なお、Yahoo!プロモーション広告では、外国語での広告出稿はできない。

国内の地域によるターゲティングを実施する

実店舗の広告を出稿する場合、見込み客の生活圏は店舗付近に限定されるだろう。このような広告を全国に向けて配信するのでは効率が悪い。販売したい商品やサービスのターゲットとなるユーザーが特定の地域にいると考えられる場合は、地域を指定して配信すると効果的だ。市町村名といった地域名から指定する方法のほか、Google AdWordsでは特定の地点を起点として広告を配信するエリアの半径を指定できる。

Google AdWordsで指定した地域をターゲットにする

地域から指定する場合は、管理画面の「キャンペーン」タブで編集するキャンペーンの名前をクリックして、そのキャンペーンの「設定」タブから「編集」をクリックする。「地域」の項目横の「編集」をクリックしたらターゲットとして指定する市町村名を入力し、表示される候補から該当するものを選択して「追加」をクリック、「保存」をクリックすれば地域の追加が完了する。

複数のキャンペーンの地域を一括で設定する場合は、「キャンペーン」タブの「設定」から設定を変更するキャンペーン横のチェックボックスをオンにして、「編集」の「地域」で地域を追加すればよい。

Google AdWordsで一定の範囲をターゲットにする

範囲をターゲットに設定する場合は、管理画面の「キャンペーン」タブで編集するキャンペーンの名前をクリックして、キャンペーンの「設定」タブから「編集」をクリックする。「地域」の項目横の「編集」をクリックして、「検索オプション」から「半径を指定」をクリックする。

半径の中心地点の住所とターゲットに設定する半径の大きさを入力し、半径の指定に使用する単位(「キロメートル」など)を選択して、「検索」をクリックすると、指定した半径の円(すなわち、ターゲット範囲)が地図上に表示される。ターゲットとする範囲が適切に選択されている場合は、その範囲から具体的にターゲット地域を細かく追加していく。地図の横に、「このターゲット内の場所」として「神奈川県、日本」「東京23区、日本」といった具合に地域名が表示されるので、ターゲットにしたい地域を追加する。また、「すべて追加」をクリックすれば、その範囲に含まれるすべての地域をターゲット地域として追加できる。最後に「完了」「保存」とクリックすれば範囲指定は完了する。

なお、範囲でターゲットを指定する場合、対象範囲を狭くしすぎると適切にターゲティングできない場合がある。そのような場合は上記の地域名で指定する方法を利用するとよい。

Yahoo! プロモーション広告で指定した地域をターゲットにする

Yahoo! プロモーション広告の場合は、キャンペーンの作成画面の「配信地域の設定」で「設定する」を選択する。地域選択画面で都道府県の横にある「+」をクリックすると市町村名が表示されるので、対象地域にしたい市町村名の横に表示されている「配信」をクリック。地域によって入札価格を変えたい場合には、設置したい地域の「入札価格調整率」をクリックして、引き上げ率もしくは引き下げ率を設定すればよい。

住所表示オプションを使ってターゲティングの効果を高める

Google AdWordsならではの機能として、「住所表示オプション」が挙げられる。これを地域ターゲティングとあわせて使用することによって、指定の住所から一定距離内のユーザーに対して、店舗の情報を広告文と一緒に表示できる。

この機能を使用することによって、該当する地域で検索を行ったユーザーに電話番号や住所、Webサイトへのリンクなどが表示されるようになる。特にモバイルでの検索では、店舗までのルートを表示するリンクを組み込めるので、関心をもったユーザーが実際に来店するチャンスを高めることができる

住所表示オプションを使用するには、「Googleマイビジネス」というサービスとGoogle AdWordsのアカウントを同期させる必要がある。AdWordsアカウントの「広告表示オプション」から、「表示: 住所表示オプション」→「+広告表示オプション」の順にクリックすることでリンクが完了して、テキスト広告への住所表示が可能になる。

特定の地域に対して住所表示オプションを使用した広告を表示するには、フィルタを利用して配信地域を指定したキャンペーンを選択する。「キャンペーン」タブから一定の地域に限定して住所を表示させるようにするキャンペーンや広告グループを選択して、「広告表示オプション」タブ左上のメニューから「表示: 住所表示オプション」を選択したら、「広告グループの住所表示オプション」あるいは「キャンペーンの広告表示オプション」をクリック。

「+広告表示オプション」から、「新しい広告グループの住所表示オプション」あるいは「新しいキャンペーンの広告表示オプション」で、住所を指定するキャンペーンや広告グループを選択すればよい。

特定の地域を除外した広告を配信する

リスティング広告では、配信地域を指定するだけでなく特定の地域を配信対象から除外することも可能だ。ターゲット地域を設定した後、対象外となる地域を除外すればより正確なターゲティングを行える。

Google AdWordsでターゲット除外地域を指定する

管理画面の「キャンペーン」タブで編集するキャンペーンの名前をクリックして、そのキャンペーンの「設定」タブから「編集」を選択。さらに、「地域」の項目横の「編集」をクリックする。検索ボックスに除外する地域の市町村名を入力して表示される検索結果の右側にある「除外」を選択すれば、その地域が除外される。最後に「完了」および「保存」をクリックすれば設定は完了する。除外の設定が正しく行われているか確認したい場合は、「地図上で場所を表示」をクリックすると、除外地域が赤い輪郭で表示された地図が表示される。

配信の除外対象とする地域の数が多い場合には、除外地域のリストを作成すると便利。「キャンペーン」タブから除外地域を設定するキャンペーンをクリックして、「設定」タブの「地域」の項目の横にある「編集」をクリックする。「検索オプション」から「地域の一括指定」を選択して国コードの記入欄に国コードを入力したら、その下に表示されているボックスに除外する地域名を入力。国名や市町村名といった地域名のほか、郵便番号からも指定できる。

すべての地域を入力して「検索」をクリックすると、確認パネルに地域名の一覧が表示されるので、内容が正しいことを確認して、「一致した地域をすべて除外」をクリックする。除外した地域が「選択されている地域」セクションに表示されたことを確認したら、「完了」と「保存」をクリックすればよい。

Yahoo! プロモーション広告で除外地域を指定する

Yahoo! プロモーション広告で除外地域を指定するには、キャンペーンの作成画面の「配信地域の設定」に表示される除外地域の一覧表に除外地域を入力する。地域の指定は市町村もしくは都道府県単位で設定が可能だ。

広告の掲載結果を地域ごとに確認する

リスティング広告の掲載結果は、地域別に確認できる。どの地域のユーザーが広告に対して高い関心をもっているのか分かれば、地域別の広告配信も効果的に行える。また、地域を指定した広告を配信した後で、その地域の指定が適切であったかどうか確認する場合にも地域別の掲載結果の確認が必要になる

Google AdWordsで地域別の掲載結果を確認する

AdWords管理画面の「設定」タブから「地域」を選択すると、各キャンペーンの地域ごとの掲載結果を確認できる。このうち、「広告表示につながった地域」では、ユーザーの所在地や、検索内容や閲覧内容にもとづいたユーザーが関心を示していると思われる地域が表示され、「ユーザーの場所」では、ユーザーの居住地が表示される。

Yahoo! プロモーション広告で地域別の掲載結果を確認する

Yahoo! プロモーション広告の場合は、管理画面「レポート」タブの「パフォーマンスレポート」から「スポンサードサーチ」を選択したら、「作成したスポンサードサーチ・レポート」または「お勧めのレポート設定を選択し、設定を反映する」→「新規レポートを作成」の順にクリックする。「お勧めのレポート設定を選択し、設定を反映する」をクリックしたら、「地域別レポート」を選択して「適用」をクリックすれば、レポートが表示される。

柔軟なターゲティングで効率的な広告運用を

ターゲットを明確にして、効率的に広告が届くようにすることで、効果的なリスティング広告の運用が可能になる。地域別のターゲット設定は見込み客の居住地域が限定されている場合にとても効果的な方法だ。そして、広告配信後は、その成果を地域別に確認して、必要に応じて設定地域を広げたり変更したり、あるいは狭くしたりすることも大切だろう。広告の目的や内容、顧客層などに応じて柔軟なターゲティングを行うことで、より高い効果が期待できる。

 


参考:

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