[Googleアナリティクス入門③]Googleアナリティクスで詳細なデータを確認しよう

前回は、ページビューやセッション、ユーザーの属性や環境、リアルタイムレポートといったGoogleアナリティクスでの基本的なデータを確認した。今回は、一歩踏み込んだより詳細なデータとして、iPhoneやAndroidなどのモバイルアプリからのアクセスを解析する「モバイル」レポートや、ソーシャルメディア経由のアクセスやコンバージョンのデータを確認する「ソーシャル」レポート、コンテンツの読み込み速度や応答速度などを確認してみよう。

モバイルアプリからのアクセスを解析する

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を利用するユーザーが増えた今、Webサイトだけでなく、モバイルアプリを利用して情報発信していくことは非常に重要だ。

モバイルアプリの解析を開始する

モバイルアプリにGoogleアナリティクスを設定する方法には、Googleが提供するモバイル向けサービスであるFirebaseをGoogleアナリティクスと連携させる方法と、SDKをアプリに組み込む方法の2種類がある。

まず、「管理」画面を開き、「プロパティ」列で「新しいプロパティを作成」を選択し、「トラッキングの対象」で「モバイルアプリ」を選択しよう。Googleが提供するモバイル向けサービスであるFirebaseを使用している場合は、「トラッキングの方法」で「Firebase Analytics」を選択したあと、「モバイルアプリ」から「Firebase Analytics」→「Firebaseにアクセス」の順にクリックする。また、Firebaseを使用しておらず、SDKをアプリに組み込むことで計測する場合には、「Googleアナリティクス開発者サービスSDK」を選択する。

モバイルアプリの解析結果を確認する

上記の設定を行うと、「レポート」タブの「ユーザー」から「モバイル」を選択することでモバイルアプリからのアクセス解析の結果を確認できる。

「新規ユーザー」からは、その端末ではじめてアプリが起動されたセッションの数や、新規ユーザーが利用しているOSやアプリのバージョン、どのアプリストアからアプリをダウンロードしたかといった情報を確認できる。

さらに、「行動」からは、アプリ内でのユーザーの動きを確認することも可能だ。「サマリー」では、アプリ内のコンテンツをどのように移動したかが表示される。その他に、ユーザーがスクリーンやイベント(ダウンロードや広告のクリックなど)をどのように移動したかを視覚的に表す行動フローや、アプリで発生した技術的なエラーの名称と説明、アプリの速度なども確認できる。

ソーシャルレポートを確認する

ソーシャルメディアもまた、Webマーケティングにおいて重要な位置を占めるもののひとつだ。Googleアナリティクスの「ソーシャルレポート」で、FacebookやTwitterをはじめ、各ソーシャルメディアでからの流入やコンバージョンを確認できる。

ソーシャルレポートを確認するには、「レポート」タブの「集客」から「ソーシャル」をクリックしよう。まず、「概要」では、セッション数やソーシャルメディアからの参照を経由でのセッション数、コンバージョン数、ソーシャルネットワーク経由のコンバージョン数などが表示される。

また、「参照元ソーシャルネットワーク」は、ソーシャルメディア経由のセッション数の推移、ソーシャルメディアごとのセッション数とページビュー数、平均セッション時間が表示され、「コンバージョン」では、ソーシャルメディア経由のコンバージョン数を、それぞれのソーシャルメディアごとに確認できる。

さらに「プラグイン」では、サイトに設置した「いいね!」「シェア」「ツイート」といったソーシャルボタンがクリックされた数を確認できる。なお、このレポートを見るためには、あらかじめ設定を行う必要がある。

サイトの速度を確認する

Webサイトが表示されるまでの速度は、ユーザーにとってサイトの使い勝手の良さを左右するたいへん重要な要素だ。「サイトの速度」レポートでは、コンテンツの読み込み速度や応答速度を見ることができる。

まず、「レポート」タブの「行動」から、「サイトの速度」をクリックしよう。「概要」では、平均読み込み時間と平均リダイレクト時間、ドメインの平均ルックアップ時間、サーバーの平均接続時間、サーバーの平均応答時間、ページの平均ダウンロード時間などが表示され、各項目を時系列のグラフで確認することも可能だ。また、ユーザーが使用しているブラウザや居住している国、サイトのページごとの平均読み込み時間を確認することもできる。

また、「ページ速度」では、それぞれのページの詳細なデータも確認できる。上部に表示されるタブで「エクスプローラ」を選び、プライマリディメンションとして使用する指標を選択しよう。この指標には、ページやページタイトル、ユーザーの属性や環境などを指定できる。さらに、セカンダリディメンションとして使用する指標も指定すれば、それらの組み合わせによるデータが表示される。

「ページ速度」の「分布」タブからは、ページ読み込みや、リダイレクト時間、ドメインルックアップ時間、サーバー接続時間、サーバー応答時間といった、さまざまな指標の時間バケットを確認できる。「地図表示」タブでは、画面上に表示された地図で国や地域ごとの平均読み込み時間やサーバーの平均応答時間、ドメインの平均ルックアップ時間などを視覚的に表すことが可能だ。

さらに、画面左側のメニューで「速度についての提案」をクリックすれば、Webサイトの最適化のための改善案が表示される。

イベントとしてトラッキングされた情報を確認する

ページビューなどのGoogleアナリティクスに用意されている標準的な指標以外のデータを確認したい場合は、イベントトラッキングを利用する。これを使うには、あらかじめGoogleタグマネージャなどから設定を行う必要がある。イベントには、リンクのクリックやページのスクロール、広告のクリック、資料のダウンロード、動画の再生などを設定できる。設定後は、「行動」から「イベント」をクリックすると、設定したイベントに関するデータが表示されるようになる。

必要な項目だけを集めたカスタムレポートを作成する

情報だけを1つのレポートにまとめておけば、毎回いくつものレポートを開いて確認する必要がなくなり、アクセス解析がスムーズになる。

それぞれのレポート画面の上部に表示されている「マイレポートに追加」ボタンをクリックしたあとに表示される画面で追加する項目にチェックを入れて「マイレポートに追加」をクリックすればよい。なお、マイレポートは複数作成することも可能だ。

作成したマイレポートは、画面左側のメニューで「カスタム」をクリックして、「マイレポート一覧」をクリックし、レポート名をクリックすれば表示される。この画面から新しいマイレポートを作成することも可能だ。

詳細を確認すれば、求められているものがより明確になる

モバイルアプリのアクセス状況をはじめ、ソーシャルメディア経由のアクセスやコンバージョン、コンテンツの読み込み速度や応答速度、イベントトラッキングの情報などを確認することで、ユーザーの行動についての情報が、より詳しく分かるようになる。データを細かく見ていくことで、何が求められているか明確になっていくはずだ。

 

参考:

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